村前村(読み)むらさきむら

日本歴史地名大系 「村前村」の解説

村前村
むらさきむら

[現在地名]内子町村前・大瀬おおせ五十崎いかざき重松しげまつ

小田おだ川南岸にある山七分・谷三分の村。慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)喜多郡の項に「村前村 茅山有、川有」とある。大洲藩領。元文五年(一七四〇)の「大洲秘録」には、土産として米・大豆・紙・鮎・火縄をあげている。宝暦一二年(一七六二)の「紙御役所御仕法旧記」(曾根家文書)に、半紙漉一二七人、小間紙漉六人とあり、隣村大瀬城廻しろまわりとともに紙漉の村であった。明治初年の「伊予国喜多郡地誌」によれば、戸数四〇〇、人口一千六三五、田四七町三反余、畑九八町余、山三三八町七反余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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