日本歴史地名大系 「村居田村」の解説 村居田村むらいだむら 滋賀県:坂田郡山東町村居田村[現在地名]山東町村居田坂口(さかぐち)村の西、姉(あね)川南岸平地に立地。村井田とも書く。南部に枝郷の坂戸(さかど)村がある。弘安八年(一二八五)一二月一五日の某田畠寄進状案(大原観音寺文書、以下同文書は省略)に「村居田郷」とみえ、郷内新田・畠一町が観音寺に寄進されている。寄進者は大原氏とみられる。永徳元年(一三八一)八月の春照秀重寄進状に「春照郷内下地村居田字ヘニウリ」三反の地が観音寺本堂造営料として寄進されている。春照(すいじよう)郷(現伊吹町)に本拠を置く春照氏が当地を領有、一時春照郷のうちと把握されていたようである。当地には観音寺法輪院領一町(応永三年五月一三日大原満信寄進状)、同寺一千部経田六反余(永享一一年六月二五日大原信成千部経田目録)など観音寺領があった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by