杠葉尾村
ゆずりおむら
[現在地名]永源寺町杠葉尾
蓼畑村の南東、神崎川南岸にある。八風街道が伊勢へ入る最後の集落。八風峠・石榑峠への分岐点。東に竜ヶ岳と釈迦ヶ岳、南に銚子ヶ口岳がそびえる。中世の文書には「ゆつりはう」、寛永石高帳などに杠葉村とみえ、元禄郷帳では古くは楪穂村と注記される。天文五年(一五三六)閏一〇月、八風街道を通って「ゆつりはう板屋宿」に運ばれてきた枝村商人の紙荷が、同宿で保内商人に押収された(永禄元年五月一九日「保内商人申状案」今堀日吉神社文書など)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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