最新 地学事典 「来馬型植物群」の解説
くるまがたしょくぶつぐん
来馬型植物群
Kuruma-type flora
ジュラ紀前期の来馬植物群(新潟県・長野県・富山県)を模式とする。岩室層(群馬県)・山奥層(岡山県)・沿海州南部・中国揚子江南側にも知られる。植物群の構成は暖温帯性に一部熱帯~亜熱帯性要素(マトニア科のシダ,ベネチテス類のPtirophyllum)を含み,トクサ類(Neocalamites),シダ類(ゼンマイ科・ヤブレガサウラボシ科・タカワラビ科),シダ種子類(Ctenozamites),多種類のベネチテス(キカデオイデア)類(Otozamites),ソテツ類(Nilssonia),球果類(Podozamites)などが卓越,イチョウ類・チェカノウスキア類を含むことが特徴。ディクチオフィルム-クラスロプテリス植物群の一員であるが,ヤブレガサウラボシ類の割合は三畳紀後期のものより少ない。同時代の西中山型植物群とはヤブレガサウラボシ科・イチョウ類(Sphenobaiera)・チェカノウスキア類を含むこと,および鱗葉をもつ球果類を欠くなどの相違がある。
執筆者:大久保 敦
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

