キカデオイデア(英語表記)Cycadeoidea

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キカデオイデア」の意味・わかりやすい解説

キカデオイデア
Cycadeoidea

裸子植物ソテツ綱ベネチテス目に属する化石植物白亜紀前期に繁茂した。外形ソテツ類によく似ているが,花は被子植物のモクレン科のものに似た点がある。落葉のあとが菱形をし,螺旋状に配列する。葉柄痕の間には多細胞鱗毛が密生する。葉柄痕には一定の輪郭にそろって並ぶ維管束が見られる。シダ類のように階紋仮道管をもつ。樹幹は分枝せず塊状のものが多い。直径 0.5m,長さ 4mという巨大なものも知られている。日本産のものからは,まだ花が見出されていないが,外国産のものには,多数の花(両性花)を葉腋にもつものが知られている。

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