最新 地学事典 「東南極楯状地」の解説
ひがしなんきょくたてじょうち
東南極楯状地
East Antarctic shield
南極点を含む南極大陸の東経側を占める先カンブリア楯状地域。南極横断山脈により西南極と接する。厚さ平均2,600mの大陸氷床に覆われ,露岩面積は3%以下。主に高度変成岩や深成岩からなり,一部でプラットフォーム堆積物に覆われる。原岩や形成年代の異なる岩体が集合していると考えられる。ジルコンのU-Pb年代では,始生代の岩石が6地域で確認され,エンダービーランドのナピア岩体のグラニュライトの3,930±10Maが最古。その他,3,100~2,900Ma, 2,500~2,400Maに年代値が集中する。東部を中心に前期原生代の火成活動や変成作用が認められているが,集中する年代値はない。1,200~1,000Maと約500Maの深成,変成作用が最も顕著で広範囲にわたる。インゼル変動は約25億年前,フンボルト変動は約30億年前の東南極での変動期を指す。
執筆者:白石 和行
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

