エンダービーランド(読み)えんだーびーらんど(その他表記)Enderby Land

デジタル大辞泉 「エンダービーランド」の意味・読み・例文・類語

エンダービー‐ランド(Enderby Land)

南極大陸東部、インド洋側に突出した陸地名称昭和基地東方東経45度から60度にかけての地域をさす。1831年、英国捕鯨船によって発見。名称は船主エンダービー社に由来する。ロシアマラジョージナヤ基地がある。エンダビーランド

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「エンダービーランド」の意味・わかりやすい解説

エンダービー・ランド
えんだーびーらんど
Enderby Land

南極大陸、昭和基地東方の、東経45度から60度にかけて北方へ突出した陸地。1831年、イギリスのジョン・ビスコーが発見し、船主であるロンドンのエンダービー兄弟商会の名にちなんで命名した。南緯68.5度付近まで山塊が点在し、標高2300メートルのネーピア山がある。ソ連(現ロシア)隊が、南極でもっとも古い約40億年前の岩石をこの陸地から発見したといわれるが、最近この値に疑問がもたれている。1930年1月、オーストラリアダグラス・モーソンが、陸地の先端に近い島に初上陸したことから、南極史跡の一つとなっている。1962年以来、ロシアのマラジョージナヤ基地(南緯67.7度、東経45.9度)が開設されている。

[楠 宏]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エンダービーランド」の意味・わかりやすい解説

エンダービーランド
Enderby Land

南極大陸のインド洋側,東経 49°30′~57°20′の地域。西はクイーンモードランドプリンスオラフ海岸,東はケンプ海岸に接する。 1831年イギリスの J.ビスコーが発見。内陸は厚い氷におおわれているが,沿岸部にはネイピア山脈,スコット山脈,ナイ山脈など 1000~2000m級の多くのヌナタク (孤立峰) がある。風や沿岸流の影響で海氷の発達が悪く,大陸沿岸では最も早い時期に接岸可能な場所であるが,強風の多いのが欠点。西端には旧ソ連の主要観測基地モロジョージナヤが 1962年以来設けられている。

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