東南湖村(読み)ひがしなんごむら

日本歴史地名大系 「東南湖村」の解説

東南湖村
ひがしなんごむら

[現在地名]甲西町東南湖

西南湖村の南東、釜無川右岸に位置し、駿州往還沿いに集落が発達している。同往還の道幅は二間、当村分の長さ一千五〇〇間で、上下荷物の継場でもあった(元文三年「村明細帳」有泉義太郎家文書)。西南湖とともに中世奈胡なご庄の遺称地。慶長六年(一六〇一)の中郡筋東奈胡之郷検地帳(県立図書館蔵)によると上田二町余・中田三町一反余・下田七町五反余・下々田一二町三反余、中畑一町二反余・下畑二町八反余・下々畑一一町三反余、田畑計四〇町四反余。屋敷数は三九、計六反九畝余。ほかに永不作三七町五反余、除地九畝余(光善寺屋敷)。慶長古高帳によると高五八三石余、ほかに八幡領一石五斗余。寛文一二年(一六七二)の中郡筋東南胡村検地帳(県立図書館蔵)では田畑計一〇八町八反余、屋敷二町九反余、高九〇六石余・小物成高四石余。村内居住の名請人は一八二、このうち屋敷持は一〇六。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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