東大寺 三月堂不空羂索観音像

山川 日本史小辞典 改訂新版 の解説

東大寺 三月堂不空羂索観音像
とうだいじさんがつどうふくうけんじゃくかんのんぞう

三月堂の本尊で,銀製の化仏(けぶつ)をつけた豪華な宝冠をいただき,上半身鹿皮をまとう三目八臂(さんもくはっぴ)の立像東大寺前身の金鐘(こんしゅ)寺あるいは金光明寺の時代の遺品で,およそ天平年間(729~749)後半の制作とみられる。脱活乾漆造で,端正かつ一種呪術的な力に満ちた像容が,盛唐様式をうけた天平工人の熟達した技術によって表現される。光背(こうはい)・台座にもすぐれた工芸技術がうかがえる。像高361.0cm。国宝

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

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