東柳野村(読み)ひがしやないのむら

日本歴史地名大系 「東柳野村」の解説

東柳野村
ひがしやないのむら

[現在地名]高月町東柳野ひがしやなぎの

柳野中やないのなか村の東、余呉よご川左岸平地に立地。同川は北西部で支流あか川を合流する。集落南東に姫塚ひめづか古墳がある。近年まで条里遺構もみられ、はちつぼの地名が残る。文禄五年(一五九六)三月一日の石田三成一三ヶ条掟書(弓削文書)は東柳野村に宛て、年貢・夫役・土地の権利などを定めている。寛永石高帳によると高一千一五九石余、うち彦根藩領一九三石余・紀伊和歌山藩領三八〇石余(三八六石か)幕府領五七九石余(彦根藩領・和歌山藩領は幕末に至る)。幕府領は元禄郷帳では甲斐甲府藩領、天明村高帳では三河吉田藩領。幕末の彦根藩領分の変遷は熊野くまの村と同じ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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