東海老村(読み)ひがしえびむら

日本歴史地名大系 「東海老村」の解説

東海老村
ひがしえびむら

[現在地名]鳳来町海老えび

西海老村の北にあたるが、境は入組み明確でない。元和元年(一六一五)東西の海老村となったという。嘉永三年(一八五〇)丁塚ちようづかの今泉半兵衛が、近郷の蒟蒻薯を買い集めて蒟蒻製造を始め、海老蒟蒻の名を高めた。海老は中馬街道の中継所として発展した地で、明治一四年(一八八一)の記録では、東海老・西海老合わせて、農業一〇七戸、工業六戸、商業三一戸。木材八〇〇尺〆は豊橋へ、四分板五千間は東京方面へ、製茶一万二千斤は豊橋・横浜方面へ送られた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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