東真国(読み)とうしんこく(英語表記)Dong-zhen-guo; Tungchên-kuo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東真国」の意味・わかりやすい解説

東真国
とうしんこく
Dong-zhen-guo; Tungchên-kuo

13世紀の初めに,中国の遼寧,吉林両省にまたがっていた王国 (1217~33) 。 1215年遼国討伐に失敗した金の咸平路宣撫使蒲鮮万奴 (ほせんまんど) は遼陽地方の女真人豪族に支援されて自立し,東真国を建て,遼陽を都とし天王と称した。翌年元が朝鮮を侵略したとき,万奴は一時元にくだり,元軍とともに高麗を侵略したが,その後は高麗と結んで元と対立した。 33年9月元の皇子グユクの軍に蒲鮮万奴は捕えられ,国は滅ぼされた。なお東真の国号については,これを大真あるいは東夏が正しいとするなど諸説がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android