東野尻村
ひがしのじりむら
[現在地名]鴨川市東
西野尻村の東に位置し、曾呂川の上流域に立地する。嶺岡東上牧の南側に接していた。江戸時代初期は西野尻村とともに野尻村と称した。元禄郷帳に東野尻村とみえ、高二二七石余。江戸時代の領主の変遷は西野尻村に同じ。「嶺岡五牧鏡」によると、四季打鉄砲五挺と牧士預鉄砲一挺があった。牧を挟んだ北方の上小原村との間には雨乞塚という峠があった。享保八年(一七二三)に滝原家が嶺岡牧の牧士に任命され、幕末まで継承された。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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