日本歴史地名大系 「嶺岡牧」の解説
嶺岡牧
みねおかまき
- 千葉県:総論
- 嶺岡牧
嶺岡五牧・峯岡牧場・峰岡とも記され、また個別に
寛永一一年(一六三四)の房州ニ而御馬飼料之御帳(石井家文書)によると、馬二〇頭が坂東村の厩で飼育され、その飼料として一頭につき一年間に米四石一斗三升・大豆八石二斗六升と計算され、合計で米七四石七斗八升余・大豆一四九石五斗七升余。馬二〇頭が丸一年間飼育されたわけではなく、江戸に引かれていった馬もあって、飼料の量は最終的には日割計算がなされているため升以下の数値になるのであろう。同様の帳簿は寛永一三年分・同一四年分が伝存し、寛永一〇年代までは坂東村に厩が設けられ、軍馬の飼育が行われていたことが知られる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報