東鹿路山村(読み)ひがしろくろやまむら

日本歴史地名大系 「東鹿路山村」の解説

東鹿路山村
ひがしろくろやまむら

[現在地名]脊振村大字鹿路字東鹿路

腰巻こしまき山の北側に位置する。慶長一〇年(一六〇五)頃と推定される鍋島信昌所領目録(杠家文書)

<資料は省略されています>

とある。慶長絵図に「路鹿呂」とある。正保絵図に村名がみえる。

村内の大野おおのには祭神葛城一言主尊を祀った鹿路神社がある。天長三年(八二六)創建と伝えるが、天文五年(一五三六)当時の領主神代くましろ勝利によって再建された。またはる塩釜しおがま神社がある。「肥前古跡縁起」によると源九郎義経の家人鈴木三郎重家の子、次郎重実は源平争乱の戦死者を弔うため諸国を行脚中この鹿路山に来着し、奥州松島塩釜明神を勧進したが、霊験あらたかで請願満足したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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