日本歴史地名大系 「東龍寺」の解説 東龍寺とうりゆうじ 新潟県:南蒲原郡田上町田上村東龍寺[現在地名]田上町田上 古滝谷田上の山田(やまだ)集落の外れ、護摩堂(ごまどう)山登山道入口にある。安国山と号し、本尊不動明王。曹洞宗で橋田(はしだ)村(現五泉市)の吉祥(きつしよう)寺末寺であった。元禄三年(一六九〇)の護摩堂山由緒(東大史料編纂所蔵)は、その昔、護摩堂山の西南山麓の字川(かわ)ノ下(した)三井山には六〇坊、字山田には一二坊の真言宗の寺があり、字古滝谷(こたきや)にあった奥院が当寺の始まりと記す。同一〇年の御領分諸寺院開基其他(新発田市立図書館蔵)には、天長五年(八二八)弘法大師草創、その後中絶して元徳二年(一三三〇)に護摩堂山城主平賀宝山が再興し、文安五年(一四四八)吉祥寺の祖吉が再々興して曹洞宗に改めたとあり、新発田藩から御判田二反歩を与えられている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by