松中村(読み)まつなかむら

日本歴史地名大系 「松中村」の解説

松中村
まつなかむら

[現在地名]敦賀市松島まつしま二丁目

気比松原けひのまつばらに連続する浜堤の東南端に位置し、北は今浜いまはま村。天和三年(一六八三)一一月の国印頂戴ニ付永建寺願書写(永建寺文書)は、敦賀ちや町近くにあった永建えいけん寺が慶長二年(一五九七)浜村嶋大明神の近くに移ったが、「就其松中村申候者永建寺之領内ニ罷成候、堀切之内ニ居申候得共永建寺下置候領内ニハ御百性ハ難差置被思召、今之松中村申所御引せ被成候、其遺跡于今永建寺之領内堀切山之内ニ御座候」と永建寺移転で当村も現在地へ移されたことを記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報