松前問屋(読み)まつまえどんや

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「松前問屋」の意味・わかりやすい解説

松前問屋
まつまえどんや

江戸時代後期,蝦夷地松前の海産物を扱った大坂株仲間。初め大坂では干鰯 (ほしか) 商仲間魚肥を中心とした松前物を扱っていたが,文化~文政年間 (1804~30) 頃から松前物が多くなったので,この仲間から松前物最寄 (もより) 組と称する仲買と東組松前問屋が組織された。弘化4 (47) 年株仲間解散令とともに東組松前問屋は松前荷受屋となり,さらに箱館産物売捌人 (うりさばきにん) と改称された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android