山川 日本史小辞典 改訂新版 「松原客館」の解説
松原客館
まつばらきゃっかん
越前国敦賀津(現,福井県敦賀市)付近に設けられた渤海使(ぼっかいし)迎接用の施設。9世紀初めに能登客院(のときゃくいん)(現,石川県富来(とぎ)町付近か)とともにおかれたらしい。延喜雑式では気比(けひ)神宮司の管理に任されているが,919年(延喜19)には松原駅館ともみえ,越前国司の管理不行届が責められており,北陸道の松原駅に併設されていた可能性がある。遺構は未検出。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報