松尾卯一太(読み)まつお ういった

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「松尾卯一太」の解説

松尾卯一太 まつお-ういった

1879-1911 明治時代の社会運動家。
明治12年1月27日生まれ。40年「熊本評論」創刊,42年東京にでて「平民評論」を発刊したが発行禁止となる。43年幸徳秋水らとともに検挙され(大逆事件),明治44年1月24日処刑された。33歳。熊本県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の松尾卯一太の言及

【大逆事件】より

…判決は当時国内の一部の新聞に報道されたにすぎず,内容の検討・批判は許されず,事件の真相究明が本格的に始まったのは戦後になってからである。 判決によると,1908年6月の赤旗事件で社会主義者が弾圧されたのち,その報復のため幸徳は大石誠之助,森近運平,のちに松尾卯一太も加えて〈諸方衙を焼毀し,当路の顕官を殺し,且つ宮城に迫りて大逆罪を犯す〉との陰謀を企てた。また別に幸徳,管野は,宮下,新村忠雄,古河力作が09年2月以来爆弾を試作し,大逆の計画をもっているのを知り,〈爆裂弾を以て大逆罪を犯し革命の端を発せん〉ことを協議した。…

※「松尾卯一太」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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