板井田村(読み)いたいだむら

日本歴史地名大系 「板井田村」の解説

板井田村
いたいだむら

[現在地名]大森町板井田

雄物川西岸にあり、北は内小友うちおとも(現大曲市)、南は松田まつだ村に接する。雄物川東岸は角間川かくまがわ(現大曲市)。村の西部は標高一〇〇―二〇〇メートルの山地外小友そとおとも(現仙北郡南外村)に通じる。

正保四年(一六四七)の出羽一国絵図に三一〇石とあり、宝永二年(一七〇五)には高一千二一四石余とある(「平鹿郡村々御黒印高帳」秋田県庁蔵)。村高の増加は延宝三年(一六七五)以降佐竹山城(東家)の五ヵ村堰の開削(雪の出羽路)、その家臣小松利右衛門の「枝関関樋橋普請」などの結果である(「小松家開田記録」大森郷土史)

享保一五年(一七三〇)の「六郡郡邑記」によれば、板井田村は枝郷一一ヵ村の総称で、平野ひらの村が本村であろうと述べ、枝郷について境田さかいだ村は袴形はかまがた村との村境にあり三軒、平野村はもと「郡村」とよび一二軒、小沢村五軒、小猿田こさるた村五軒、道目木どうめき村四四軒、山崎やまさき村二〇軒、小水沢こみずさわ村二軒、水沢みずさわ村九軒、下田しもだ村五軒、新所あらとこ村五軒、小中島こなかじま村五軒をあげる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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