板坂卜斎覚書(読み)いたさかぼくさいおぼえがき

改訂新版 世界大百科事典 「板坂卜斎覚書」の意味・わかりやすい解説

板坂卜斎覚書 (いたさかぼくさいおぼえがき)

徳川家康の侍医板坂卜斎が軍陣,旅行,放鷹に随行し見聞したことを集録した書。3巻。1594-1604年を含む。内容は朝鮮出兵時の名護屋在陣,伏見城震災,豊臣秀吉没後の諸大名の動き,関ヶ原の戦前後の様子などを家康を中心に記す。成立年代は不詳だが,著者板坂卜斎(宗高)は1655年(明暦1)死去写本が多く,《慶長年中卜斎記》《板坂記》など別称も多い。豊臣氏滅亡に関する重要な史料。《改定史籍集覧》所収。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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