林之郷(読み)はやしのごう

日本歴史地名大系 「林之郷」の解説

林之郷
はやしのごう

[現在地名]上田市大字林之郷

かん川下流東岸段丘上の村。集落の東を北より南に流れる林之郷せぎ開削が古く、古代よりの堰と推定される。東は小井田こいだ村、西は神川を隔てて笹井ささい村、南は上青木かみあおき村、北は漆戸うるしど村と境をなす。

永禄八年(一五六五)一一月の武田信玄の諏訪社上社造営再興次第(諏訪大社上社文書)に「正物合六俵壱斗壱舛」として大宮御門屋の造宮料を課せられている。近世は初め真田領、元和八年(一六二二)から仙石氏領となり、寛文九年(一六六九)五月、矢沢やざわ村を中心に、林之郷のうちおよそ二分の一を仙石政勝に分知し、矢沢旗本領となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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