染み深し(読み)シミフカシ

デジタル大辞泉 「染み深し」の意味・読み・例文・類語

しみ‐ふか・し【染み深し/×沁み深し】

[形ク]香りなどが強くしみ込んでいる。深くしみとおっている。
「もて馴らしたる移り香いと―・うなつかしくて」〈夕顔

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「染み深し」の意味・読み・例文・類語

しみ‐ふか・し【染深・沁深】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙 香りや色などが強くしみこんでいる。転じて、強く心に感じられる。
    1. [初出の実例]「もて馴らしたる移(うつ)り香がいとしみふかうなつかしくて」(出典源氏物語(1001‐14頃)夕顔)
    2. 「御堂のかほり、名香(みゃうかう)の香も、ほかには多くまさりて、いとしみふかうなまめかしうおもしろし」(出典:増鏡(1368‐76頃)一〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む