染染(読み)そめそめ

精選版 日本国語大辞典 「染染」の意味・読み・例文・類語

そめ‐そめ【染染】

  1. 〘 副詞 〙 ( 「そめぞめ」とも。染めたばかりの意からとも、黒く染める意からともいう。多く「と」を伴って用いる ) 墨跡もあざやかに、心をこめて書くさまを表わす語。転じて、こまごまと心をこめて。しみじみ。
    1. [初出の実例]「後の朝の名残をそめそめと書つづけたる着物」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)六)
    2. 「そめぞめと語り出せば此男も泪(なみだ)に沈み」(出典浮世草子・浮世栄花一代男(1693)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android