普及版 字通 「柬」の読み・字形・画数・意味
柬
9画
[字訓] えらぶ
[説文解字]
[金文]
[字形] 象形
(ふくろ)の中に物のある形。の初形は東。〔説文〕六下に「別して之れを(えら)ぶなり」とし、字形を束と(八)に従い、に分別の意があるとするが、に従う字ではない。の中に物を入れ、精練し区別することを示す字である。
[訓義]
1. えらぶ、えりわける。
2. 簡と通じ、てがみ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕柬 ワカル
[声系]
〔説文〕に柬声として諫・楝・・・闌・(練)など七字、また闌(らん)声の字六字を収める。柬声の字が諫(かん)、(れん)の二系の音に分かれるのは、その語頭音がかつてkl-のような複合の子音であったことを示すもので、見母の(兼)・監、來(来)母の立・各・婁・樂(楽)の形声字に、その二系に分かれるものがある。
[語系]
柬・(簡)keanと同声。ともに簡別の意がある。また柬帖の意に用いることがある。
[熟語]
柬寄▶・柬書▶・柬帖▶・柬請▶・柬汰▶・柬択▶・柬▶・柬抜▶・柬房▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報