かんてき

精選版 日本国語大辞典 「かんてき」の意味・読み・例文・類語

かん‐てき

〘名〙 (「かんでき」とも)
① 多く、上方七厘(しちりん)焜炉(こんろ)をいう語。
随筆守貞漫稿(1837‐53)五「瓦器売 京坂かんてきと云。火炉
かんしゃく。また、かんしゃくを起こしやすい人。かんしゃくもち。かんてき者。
談義本・身体山吹色(1799)三「万吉そろそろ疳症(カンデキ)顔色にて」

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デジタル大辞泉 「かんてき」の意味・読み・例文・類語

かん‐てき

(京阪地方で)七輪しちりんのこと。
癇癪かんしゃく。また、癇癪持ち。
わしも―起こして其の烟草入れを引き破らうとしたけれど」〈洒・南遊記〉

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普及版 字通 「かんてき」の読み・字形・画数・意味

適】かんてき

酔って愉快になる。宋・軾〔東皋子伝後に書す〕客の盃を擧げ徐(おもむ)ろに引くを見ては、則ち予が胸中、之れが爲に焉たり、焉たり。の味は、乃ち客にぐ。

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【柬】かんてき

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【簡】かんてき

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「かんてき」の意味・わかりやすい解説

かんてき

七厘

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世界大百科事典(旧版)内のかんてきの言及

【七輪】より

…下部にさな(簀の子(すのこ))を設け,横穴をあけて空気の流通を良くする。燃料は木炭で,わずか7厘ほどの値段分でたりることからこの名があるといわれ(《倭訓栞(わくんのしおり)》),すぐ火がおこることから,関西地方では〈癇癖(かんぺき)〉の転訛した〈かんてき〉の名でも呼ばれた。さなの輪が7種類あったので七輪というとする説もある。…

※「かんてき」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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