新撰 芸能人物事典 明治~平成 「柳亭 左楽(2代目)」の解説
柳亭 左楽(2代目)
リュウテイ サラク
- 職業
- 落語家
- 別名
- 幼名=新治郎,前名=司馬 龍我,林家 正蔵(3代目)
- 出生地
- 江戸・日本橋(東京都)
- 経歴
- 少年の頃堀留の呉服店に奉公するが、落語好きで3代目司馬竜生の門人となり龍我を名乗る。嘉永3(1850)年6月師匠没後、兄弟子の2代目司馬扇好が4代目龍生を襲名したので、初代林屋正蔵の娘みいの入り婿となって3代目林屋正蔵を襲名。西両国の林屋席の席主をかねた。怪談噺で好評を得たが、口うるさい世間もあって私生活では恵まれず、みいとは離婚する。その後初代春風亭柳枝門に移り、安政4(1857)年2代目柳亭左楽を襲名。滑稽の落し噺では右に出る者なしとまで評され、また、三題噺の創作にも才を示した。スラリとした江戸前で非の打ち所のない名人と云われ、歯っ欠け左楽とも呼ばれた。十八番に「ちきり伊勢屋」などがあるが、惜しくも40歳代で早世したと思われる。
- 没年月日
- (生没年不詳)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報