怪談噺(読み)かいだんばなし

  • かいだんばなし クヮイダン‥

大辞林 第三版の解説

人情噺・芝居噺の一。夏の寄席で怪談を演じる時、照明を暗くし、前座に幽霊の扮装をさせて客席に出したり、仕掛けを用いたりして客に恐怖感を与えるもの。初世林屋正蔵が元祖。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 化け物、幽霊などの話。また、特に、怪談を扱った人情噺。初代林家正蔵が祖とされる。話の途中で場内を暗くし、鳴り物を用い、白衣の幽霊を出すなどの演出法がある。三遊亭円朝作「怪談牡丹燈籠」「真景累ケ淵」などが特に名高い。
※人情本・英対暖語(1838)二「怪談ばなしも、今のくらゐ情がうつりゃア、林屋正蔵もかなはせねへ」

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世界大百科事典内の怪談噺の言及

【怪談】より

…また昭和に入っては宇野信夫作《巷談宵宮雨(こうだんよみやのあめ)》(1935年9月,6世菊五郎主演)などが好評を博した。【小池 章太郎】
[怪談噺]
 人情噺を得意とする落語家が,たとえば三遊亭円朝作《怪談牡丹灯籠》(《怪異談牡丹灯籠》)や《真景累ケ淵(しんけいかさねがふち)》のような因果・因縁物語の途中や終りにおいて幽霊を出す噺をいう。怪談噺を口演する落語家は,高座に背景をかざって,すごい調子で噺をつづけ,いよいよ凄惨の気がクライマックスに達したところで,高座の明りを消し,細い竹の先につけた焼酎火(しようちゆうび)を,高く,低く動かして,いっそう凄味を増し,やがて,高座に青い照明を投げかけると,ドロドロの太鼓とともに,演者の肩のあたりに前座の扮した幽霊があらわれ,ざんばら髪で,両方の手を胸のあたりに七三に下げ,白装束のうすもののすそをひいて,あっちへふわり,こっちへふわり,すり足で歩き,しばらく女性や子どもをおびやかしたあげく,〈はて,おそろしき執念じゃなあ〉というせりふとともに,ぱっと高座をあかるくして,〈まず,今晩はこれぎり……〉と終演した。…

【林家正蔵】より

…(1)初代(1780‐1842∥安永9‐天保13) 初代三笑亭可楽門下。怪談噺の創始者。戯作も書き,2代鹿野武左衛門(しかのぶざえもん)を名のった。…

【百物語】より

…鳥山石燕の《画図百鬼夜行》のほか《百鬼夜行拾遺》《百器徒然袋》があり,また噺本(はなしぼん)として《百物語》《新百物語》《御伽百物語》《太平百物語》《百物語評判》などが現れた。落語では,〈怪談噺〉という一つのジャンルをなした。怪談【郡司 正勝】。…

※「怪談噺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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