柴石(読み)しばいし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「柴石」の意味・わかりやすい解説

柴石
しばいし

長野市松代(まつしろ)町柴に産する安山岩および安山岩質凝灰岩石材灰紫色ないし赤紫色を呈するが、外観は美しくなく、軟質でもろい。そのため建築用材には適さず、土木用あるいは礎石として利用される。

[斎藤靖二]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「柴石」の意味・わかりやすい解説

柴石
しばいし

長野市松代町柴から産出する凝灰岩,安山岩の石材名。凝灰岩は淡灰色で粗鬆 (そしょう) 流状軽石を含み,溶岩にも流理がある。長野県ほかで土木用石材となる。

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世界大百科事典(旧版)内の柴石の言及

【別府[市]】より

…古くから知られている〈別府八湯〉は,石垣原南部の別府温泉(泉質は重炭酸土類泉,食塩泉,重曹泉など多様。28~112℃),浜脇温泉(単純泉,50~60℃),観海寺温泉(単純泉,純食塩泉,57℃),堀田(ほりた)温泉(単純炭酸泉,80~100℃),石垣原北部の亀川温泉(単純泉,純食塩泉,50~70℃),柴石(しばせき)温泉(炭酸鉄泉,69℃),鉄輪(かんなわ)温泉(酸性緑バン泉ほか,52~90℃),明礬(みようばん)温泉(含ミョウバン緑バン泉ほか,38~98℃)からなる。これらは地殻運動によって生じた断層線上に湧出する自然湧出泉で,とくに鉄輪温泉周辺に多い大泉源や大噴気孔は〈地獄〉と呼ばれ,地獄巡りは観光コースの目玉となっている。…

※「柴石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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