柿木町(読み)かきのきまち

日本歴史地名大系 「柿木町」の解説

柿木町
かきのきまち

[現在地名]金沢市扇町おうぎまち天神町てんじんまち二丁目・暁町あかつきまち

北は材木ざいもく(上材木町)、西は天神町(下天神町)に続き、東は加賀藩八家の一、奥村氏の上屋敷、南は武家地を経て町に至る。両側町で地子町。三代藩主前田利常が当地に柿木畑を置いていたことが町名の由来という(金沢古蹟志)。文化八年(一八一一)肝煎は藤右衛門、組合頭は湊屋甚兵衛(質商)で、家数五一、うち半数近い二三軒が武士・足軽・小者であった(金沢町絵図名帳)。同絵図名帳では地内中ほどに修験道当山派正竜山正教寺、東端西光さいこう(現真宗大谷派)がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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