栄螺殻(読み)さざいがら

精選版 日本国語大辞典 「栄螺殻」の意味・読み・例文・類語

さざい‐がら【栄螺殻】

  1. 〘 名詞 〙
  2. サザエ貝殻。さざえがら。
    1. [初出の実例]「閑なる浦の波間のはいの蓋 藻屑や埋む栄螺から迄」(出典:俳諧・独吟一日千句(1675)第一〇)
  3. ( に形が似ているところから ) にぎりこぶし。拳骨(げんこつ)。さざえがら。
    1. [初出の実例]「なまぬるい旦那殿とたぶさを取てさざいがら、二三十くらはせ」(出典:浄瑠璃・大経師昔暦(1715)上)
  4. ( 尻が尖(とが)っていてすわりが悪いところから ) 出歩いてばかりいて自分の家に落ち着かない者のたとえ。尻のすわらない者。さざえがら。
    1. [初出の実例]「わごりょの所にばっかりゐて、うちに尻かすわらぬとて、さざひがらの五郎介と、所で異名かついて有」(出典:浄瑠璃・大職冠(1711頃)三)

さざえ‐がら【栄螺殻】

  1. 〘 名詞 〙さざいがら(栄螺殻)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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