拳骨(読み)ゲンコツ

デジタル大辞泉 「拳骨」の意味・読み・例文・類語

げん‐こつ【拳骨】

にぎりこぶし。げんこ。「拳骨でなぐる」「拳骨を食らわす」
俗に、豚の大腿骨だいたいこつ脛骨けいこつのこと。骨端の形が1に似ることからいう。煮込んでスープなどをとる。
[類語](1握りこぶし鉄拳拳固

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「拳骨」の意味・読み・例文・類語

げん‐こつ【拳骨】

〘名〙
① 五本の指をきつく握りしめた手。にぎりこぶし。げんこ。
※今弁慶(1891)〈江見水蔭〉一「汝等が頭脳へ鉄拳(ゲンコツ)一つづつ遣(つかは)すべし」
② 金のかからないことや金のないことをいう俗語
明治中頃大阪中心に現われた、豆、菓子辻占をつけて行商した者。
風俗画報‐七九号(1894)人事門「我大阪に『拳骨(げんこつ)』なる行商人の現れしは、去る明治二十四年の初夏南地遊廓に来りしを以て始とし」

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