栗作郷
くりつくりごう
「和名抄」高山寺本・名博本所載の郷。訓は「クリツクリ」。同書東急本にはみえない。「丹波志」によれば久下谷一帯すなわち上滝・下滝・南嶋・阿草・谷川・山崎・金屋・玉巻・大河・太田・池ノ谷・岡本・北嶋の一三ヵ村を古くは栗作郷と称したという。この説に従えば郷域は現山南町東部となる。「住吉大社神代記」に「播磨国賀茂郡椅鹿山領地田畠」九万八千余町の四至の北限として「阿知万西岑・堀越・栗造・滝河・栗作・子奈位」とみえる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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