栗野岳(読み)くりのだけ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「栗野岳」の意味・わかりやすい解説

栗野岳
くりのだけ

宮崎・鹿児島県境付近、霧島火山群の北西部の一角をなし、鹿児島県姶良(あいら)郡湧水町(ゆうすいちょう)に属する。標高1094メートル。旧期火山で霧島諸峰と比べ山頂付近の侵食は進んでいる。西側の山腹、標高760メートル地点には栗野岳温泉がある。硫黄泉、放射能泉など種類も多く、通常の温湯と噴気を利用した蒸し風呂(ぶろ)もある。元禄(げんろく)~宝永(ほうえい)年間(1688~1711)に湯治場として開かれた。霧島錦江湾(きりしまきんこうわん)国立公園の一部をなす。

[塚田公彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の栗野岳の言及

【栗野[町]】より

…人口8602(1995)。東に栗野岳(1094m),西に国見岳(649m)があり,中央部は川内(せんだい)川が作る盆地とシラス台地からなる。盆地では米作,台地ではタバコ,茶の栽培が盛んで,霧島屋久国立公園に属する栗野岳山麓には町営,民営の放牧場があり,肉牛,乳牛が飼養されている。…

※「栗野岳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android