硫黄分を含む温泉。狭義には単純硫黄泉、含硫黄ナトリウム・塩化物泉(含食塩硫黄泉)、含硫黄ナトリウム・塩化物・炭酸水素塩泉(含食塩重曹硫黄泉)をいい、広義には単純硫黄泉硫化水素型(硫化水素泉)、酸性含硫黄硫酸塩泉硫化水素型(酸性硫化水素泉)なども含まれる。硫黄は、コロイド硫黄、硫化水素ガスとして含まれるもののほか、硫黄イオン、水硫(すいりゅう)イオン、チオ硫酸イオン、まれにポリチオン酸イオンとして含まれることがある。硫化水素を多く含む温泉では湧出(ゆうしゅつ)後に酸化され、硫黄を析出するがこれが硫黄華である。硫黄泉の分布は、日本では温泉の約10%あまりで、皮膚病、神経痛、外傷後遺症などの治療に効能ありとされ、群馬県の草津温泉、万座温泉、長野県の野沢温泉、宮崎県のえびの高原温泉などが知られる。
[綿抜邦彦]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新