温湯(読み)オントウ

デジタル大辞泉 「温湯」の意味・読み・例文・類語

おん‐とう〔ヲンタウ〕【温湯】

あたたかい湯。
[類語]さ湯湯冷まし湯水湯茶

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精選版 日本国語大辞典 「温湯」の意味・読み・例文・類語

おん‐とうヲンタウ【温湯】

  1. 〘 名詞 〙
  2. あたたかい湯。うんとう。
    1. [初出の実例]「カタワラニ vontǒuo(ヲンタウヲ) ヲケニ タタエテ」(出典サントスの御作業の内抜書(1591)二)
  3. おんせん(温泉)[ 一 ]
    1. [初出の実例]「貴妃賜浴幸温湯、洗尽凝脂再作粧」(出典:再昌草‐永正二年(1505)六月)
    2. [その他の文献]〔水経注‐水〕

ぬる‐ゆ【温湯】

  1. 〘 名詞 〙ぬるまゆ(微温湯)
    1. [初出の実例]「nuruyu(ヌルユ) ヲバ ノムトモ」(出典:天草本伊曾保(1593)イソポの生涯の事)

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改訂新版 世界大百科事典 「温湯」の意味・わかりやすい解説

温湯[温泉] (ぬるゆ)

青森県黒石市にある温泉。岩木川支流の浅瀬石(あせいし)川のほとりに位置する。泉質食塩泉泉温は42~49℃。古くから湯治場として知られ,近隣落合・板留両温泉が観光地化しているのに対して,宿泊施設も小規模のものが多く,素朴なたたずまいを保っている。木地挽(きじびき)が盛んなところで,〈温湯こけし〉を産する。弘南鉄道黒石駅からのバスが通り,紅葉期には観光客も多い。
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百科事典マイペディア 「温湯」の意味・わかりやすい解説

温湯[温泉]【ぬるゆ】

青森県黒石市の温泉。市街南東,浅瀬石(あせいし)川に沿い,落合,板留,温川(ぬるかわ)などの諸湯とともに西十和田温泉郷をなす。16世紀より利用されていたらしく,江戸時代には弘前藩主もたびたび訪れている。弱食塩泉。52℃。十和田湖の観光基地,避暑地

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普及版 字通 「温湯」の読み・字形・画数・意味

【温湯】おんとう

温泉。

字通「温」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の温湯の言及

【栗駒五湯】より

…宮城県北西端の栗駒山(1628m)の南麓に散在する温泉群。栗原郡栗駒町から三迫(さんはさま)川を遡行する登山道沿いに駒ノ湯(硫化水素泉,40~43℃),新湯が,一迫(いちはさま)川沿いの花山村に温湯(ぬるゆ)(弱食塩泉,52~67℃),湯ノ倉(弱食塩泉,64~68℃),湯浜(単純泉,68℃)があって,これらを栗駒五湯と総称する。栗駒山の周囲には,ほかに岩手県の須川,秋田県の小安(おやす),稲住(いなずみ),湯ノ岱(ゆのたい)など温泉が多く,いずれも自然で素朴な温泉場風景を呈している。…

※「温湯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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