核内分裂(読み)かくないぶんれつ(英語表記)endomitosis

翻訳|endomitosis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「核内分裂」の意味・わかりやすい解説

核内分裂
かくないぶんれつ
endomitosis

核内有糸分裂 intranuclear mitosisともいう。紡錘糸形成核膜消失なしに,染色体複製とそれに続く染色体の分離が起る現象。 L.ガイトラーがアメンボの一種 Gerris lateratisで発見し,命名した (1939) 。この現象によって染色体数は次々に倍加され,4~16倍数性の,染色体量の多い細胞が生じる。特にある種の昆虫の唾腺細胞では体細胞の 1000倍もの染色体量を有した倍数性細胞がみられている。核内分裂は哺乳類などにもみられるのではないかともいう。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android