核磁気誘導(読み)かくじきゆうどう(英語表記)nuclear magnetic induction

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「核磁気誘導」の意味・わかりやすい解説

核磁気誘導
かくじきゆうどう
nuclear magnetic induction

F.ブロッホにより始められた核磁気共鳴法の1種。核誘導ともいう。核磁気モーメントをもった試料静磁場中に入れ,互いに直交した送信受信の2個のコイルを静磁場と直交するように配置する。この配置でもしも試料がなければ受信コイルに信号が入らないが,試料が入っていると受信コイルの向きに交番起電力が誘起される。受信コイルに入る信号は磁化率実数部に比例し,核磁気共鳴の共鳴周波数で最大値を与える。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android