根強(読み)ねづよい

精選版 日本国語大辞典 「根強」の意味・読み・例文・類語

ね‐づよ・い【根強】

〘形口〙 ねづよ・し 〘形ク〙
① 根もとがしっかりしていて、たやすく動かない。
※北岡本夫木(1310頃)二一「老いのよ所にうしをわたりてこぼれぬはねつよかりけり山すげのはし〈よみ人しらず〉」
② 根気づよい。また、執念深い。しつこい。
無名抄(1211頃)「大輔は今少し物など知りて、ねつよくよむ方は勝れり」
財政などが豊かで安定している。金持である。
浮世草子本朝二十不孝(1686)四「此身躰、鬼に金持せ根強(ネツヨ)ひ事隠れなし」
原因となっている点が、古くから、また強く存在しているために、なかなか変化しにくい。頑強である。
硝子戸の中(1915)〈夏目漱石〉八「如何に根強(ネヅヨ)く我々が生の一字に執着してゐるか」
ねづよ‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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