桂藤兵衛(読み)カツラ トウベエ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「桂藤兵衛」の解説

桂 藤兵衛
カツラ トウベエ


職業
落語

本名
元川 伝吉

別名
幼名=亀吉,前名=桂 文馬,桂 文字助

生年月日
嘉永2年

出生地
大坂(大阪府)

経歴
大坂・安治川通りの米屋の子。初代桂文枝の男衆をしながら落語を身につけ、文馬を名乗る。その後、東上し6代目桂文治について修業。大阪に戻って間もなく師の文枝が亡くなったため、兄弟子の初代桂文之助門に入り、文字助。明治15年頃に京都で桂藤兵衛を襲名、2代目桂文枝に弟子入りして桂派京都総取締となった。31年に破門された後、西国坊明学と藤明派を結成。33年正月に大阪で旗上げしたが、心臓を患ったこともあり、2年で解散した。

没年月日
明治35年 5月31日 (1902年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

世界大百科事典(旧版)内の桂藤兵衛の言及

【桂文枝】より

…落語家。(1)初代(1819‐74∥文政2‐明治7) 俗に藤兵衛という。上方の3代桂文治門下。上方落語の代表的演目《三十石(さんじつこく)》は彼の作といわれ,得意の演目でもあった。幕末の上方落語界の重鎮。(2)2代(1844‐1916∥弘化1‐大正5) はじめ桂万光(まんこう)に入門して南光,のち立川三光門下となって三木助(桂三木助)となり,のち初代桂文枝の門に転じて文三(ぶんざ)から2代襲名。還暦の際に,弟子の桂小文枝に3代目をゆずって桂文左衛門と改名。…

※「桂藤兵衛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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