案の外(読み)アンノホカ

デジタル大辞泉 「案の外」の意味・読み・例文・類語

あん‐の‐ほか【案の外】

予想外。意外。
「今日の内に寄りて攻めんこそ、彼奴かのやっこは―にて迷はめ」〈今昔・二五・九〉

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精選版 日本国語大辞典 「案の外」の意味・読み・例文・類語

あん【案】 の 外(ほか)

  1. 思いも及ばないこと。予想外。案外。意想外
    1. [初出の実例]「今日の内に寄て責むこそ、彼(かの)(やっこ)は案の外にて迷(まど)はめ」(出典今昔物語集(1120頃か)二五)
    2. 「彼合力をなす者も〈略〉ともに倒れて、案の外なる哢りを受べしと」(出典:ぎやどぺかどる(1599)上)
    3. 「あんのほか、海川へすたれる金銀、魚(うを)にまじりておびただしくあがりしゆへ」(出典:黄表紙莫切自根金生木(1785)上)

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