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彼奴 アイツ

デジタル大辞泉の解説

あ‐いつ【奴】

[代]《「あやつ」の音変化》
三人称の人代名詞。第三者を軽蔑(けいべつ)して、または親しみの気持ちを込めてぞんざいに言う語。あのやつ。やつ。「彼奴はそういう奴だ」
遠称の指示代名詞。遠くのもの、または話し手・聞き手がすでに知っているものをさして、ややぞんざいに言う語。あれ。「彼奴をとってくれ」

あ‐やつ【奴】

[代]三人称の人代名詞。ののしったり、あなどったりするときのやや古めかしい言い方。あいつ。きゃつ。「彼奴にできる訳がない」

か‐やつ【奴】

[代]三人称の人代名詞。ののしっていう語。きゃつ。あいつ。
「―が方の者ども(=敵方ノ兵)いと多く死にけるは」〈大鏡・道隆〉

きゃつ【奴】

[代]《「かやつ」の音変化》三人称の人代名詞。主として男子をののしったり親しみをこめたりしていう語。あいつ。やつ。「これは彼奴の仕業だな」

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大辞林 第三版の解説

あいつ【彼奴】

( 代 )
〔「あやつ」の転〕
遠慮のない相手との会話や、親しみ・憤り・侮蔑ぶべつなどの気持ちを表すときに用いる。
三人称。彼または彼女。やつ。 「 -は実にいい奴だ」
遠称の指示代名詞。遠くにあるものをぞんざいにいう語。あれ。 「 -よりこいつの方が安くていい」

あやつ【彼奴】

( 代 )
三人称。第三者をののしっていう語。やや古めかしい言い方。あいつ。きゃつ。

かやつ【彼奴】

( 代 )
三人称。話し手・聞き手以外の者をいやしめののしっていう語。きゃつ。あいつ。 「ほととぎす、おれ、-よ/枕草子 226

きゃつ【彼奴】

( 代 )
〔「かやつ」の転という。中世以降の語〕
三人称。人をののしったり、親しみをこめたり、ふざけたりして指し示す語。男性が用いる。あいつ。やつ。 「また、-のいたずらだな」

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