…その起源は明らかではないが,《桐家古来譜》などの由緒書によると,伊豆・相模地方にいた舞太夫より起こった女舞太夫であったらしい。《戯場年表》などによると,1630年(寛永7)に桐大内蔵(きりおおくら)が女舞を中橋で興行し,61年(寛文1)には桐長桐(きりちようきり)が女芝居を木挽町で興行したとされる。確実な資料としては《松平大和守日記》元禄6年(1693)5月6日の条,白河での女舞興行を記すなかに,桐大内蔵,桐乙女の名が見える。…
※「桐大内蔵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」