日本歴史地名大系 「桑瀬村」の解説 桑瀬村くわぜむら 高知県:土佐郡本川村桑瀬村[現在地名]本川村桑瀬葛原(かずらわら)川上流の桑瀬川一帯の山間村で、北から西は伊予国に接する。宝永三年(一七〇六)の「本川郷風土記」(南路志)によれば東西七五町南北五〇町で、「惣体土地黒、在所南向南下之所也」と記す。当地に土居のあった名主桑瀬氏は戦国期には長宗我部元親に従い、活動した(年不詳「長宗我部元親書状」蠧簡集)。慶長一六年(一六一一)の本川ノ内桑瀬分検地帳によれば、一(いち)ノ谷(たに)に地積一〇代の桑瀬土居がみえ「荒」となっているが、天正一七年(一五八九)の本山郷地検帳では「本川ニ居」と記される桑瀬久介が数筆の給地を田井(たい)村(現土佐町)で与えられている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報