桔槹(読み)けっこう

精選版 日本国語大辞典 「桔槹」の意味・読み・例文・類語

けっ‐こう ‥カウ【桔槹】

〘名〙 はねつるべ。きっこう。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
浮世草子好色一代男(1682)跋「臂をまげて桔槹の水より外をしらず」 〔荘子天運

きっ‐こう ‥カウ【桔槹】

〘名〙 (「桔槹(けっこう)」の慣用読み) はねつるべ。〔色葉字類抄(1177‐81)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の桔槹の言及

【釣瓶】より

…古く《日本書紀》神代下に〈豊玉姫の侍者(まかたち),玉瓶(たまのつるべ)を以て水を汲む〉とある。ポンプ井戸が普及する前は,たいていこの釣瓶を用いた〈車井戸(くるまいど)〉や〈はね釣瓶(桔槹(きつこう)ともいう)〉で水をくんでいた。沖縄の宮古八重山地方では,かつて葵蒲(くば)の葉でつくった釣瓶が掘井戸(ツリカワ)で用いられ,ブリキ製になってもその形態だけは受け継いでいた。…

※「桔槹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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