桝床の席(読み)ますどこのせき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「桝床の席」の意味・わかりやすい解説

桝床の席
ますどこのせき

京都・大徳寺塔頭(たっちゅう)聚光院(じゅこういん)にある茶室。閑隠席(かんいんのせき)と三畳敷の水屋を隔てて東に接続されている。四畳半の広さで、北西隅の半畳を踏込み式の床(とこ)にしているが、このような床構えを桝床とよんでおり、覚々斎(かくかくさい)(表千家6世)の好みになると伝えている。ただしこの茶室は閑隠席よりもあとでつくられたことは明らかで、水屋の物入れの襖(ふすま)に1810年(文化7)了々斎(りょうりょうさい)(同9世)の墨書のあることから、水屋とともにそのころ増築されたものとみられる。入口は貴人口(きにんぐち)の形式である。床に続く一畳が点前座(てまえざ)で、炉は向切(むこうぎり)、風炉(ふろ)先にあたる床脇(とこわき)壁の下方を吹抜き、その上に下地窓があけられている。

[中村昌生]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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