梅に鶯(読み)ウメニウグイス

精選版 日本国語大辞典 「梅に鶯」の意味・読み・例文・類語

うめ【梅】 に 鶯(うぐいす)

  1. とりあわせのよいもの。美しく調和するもののたとえ。また、仲のよい間柄のたとえ。
    1. [初出の実例]「柳桜に松楓(かへで)、梅に鶯紅葉に鹿、竹に雀や花に蝶」(出典浄瑠璃・袂の白しぼり(1710頃)上)

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ことわざを知る辞典 「梅に鶯」の解説

梅に鶯

調和して風情のある取り合わせ、似合って仲のよいもののたとえ。

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世界大百科事典(旧版)内の梅に鶯の言及

【ウメ(梅)】より

…この第3・4句は白文では〈素梅開素靨 嬌鶯弄嬌声〉と表記し,白梅は白く咲きほころび,美しくかわいいウグイス(鶯)は美しくあでやかに鳴声を立てているの意。〈梅に鶯〉の美学の初登場にもなっている。ところが,よく調べてみると,この詩句は隋の江総という詩人の〈梅花落〉のなかの〈梅花隠処隠嬌鶯〉(梅花は隠処に嬌鶯を隠す)を下敷きにしたパロディにすぎない事実が判明する。…

※「梅に鶯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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