竹に雀(読み)タケニスズメ

デジタル大辞泉 「竹に雀」の意味・読み・例文・類語

たけすずめ

竹にスズメのいる図柄日本画画題
取り合わせのよいことのたとえ。
紋所の名。笹竹ささたけで丸を作り、その中にスズメが向き合っているもの。上杉氏長尾氏・伊達氏などが用いた。
[類語]梅にうぐいす獅子しし牡丹ぼたん牡丹に唐獅子からじし紅葉もみじに鹿

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「竹に雀」の意味・読み・例文・類語

たけ【竹】 に 雀(すずめ)

  1. ( 取り合わせのよいものとされるところから ) 図柄として、また、一対として格好なものにたとえる。
    1. [初出の実例]「これこの竹もその本は、竹に雀と離れぬ中」(出典:浄瑠璃・本朝二十四孝(1766)三)
  2. 紋所の名。笹竹丸の内に雀が向き合っている形を図案化したもの。上杉氏・長尾氏・伊達氏などが用いた。
    1. [初出の実例]「たけにすずめはせんだい屋のみちのく殿」(出典:浄瑠璃・曾我会稽山(1718)四)
  3. ( の紋を用いていたところから ) 特に、仙台の伊達家をさしていう。
    1. [初出の実例]「たけにすずめはみちのくの、五十四ぐんのそうまん所だてといふより」(出典:浄瑠璃・曾我五人兄弟(1699頃)紋尽し)

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