…橘諸兄(もろえ)の母,橘三千代が,山城国相楽郡井出庄(現,綴喜郡井手町)の井出寺に橘氏の氏神としてまつったのが創祀。のちたびたびその鎮座地を移したが,仁明天皇のとき託宣により,天皇の母檀林皇后(橘嘉智子)により現在地に移され,皇后みずからまつったのが梅宮祭の起源。その梅宮祭は4月,11月の上酉日に行われ,橘氏の五位1名が勅使として奉幣のため派遣されたが,橘氏が衰えるとともに藤原氏が代わった。…
※「梅宮祭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」