梅宮祭(読み)うめのみやまつり

精選版 日本国語大辞典 「梅宮祭」の意味・読み・例文・類語

うめのみや‐まつり【梅宮祭】

  1. 〘 名詞 〙 京都市右京区の梅宮神社で毎年四月三日(古くは四月、一一月の上酉の日)に行なう祭礼。明治以後はあまり行なわれないが、もと橘氏が奉幣の任にあたり、のち藤原氏、源氏長者が代行して務めたという。《 季語・夏 》 〔三代実録‐貞観二年(860)四月五日〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の梅宮祭の言及

【梅宮大社】より

…橘諸兄(もろえ)の母,橘三千代が,山城国相楽郡井出庄(現,綴喜郡井手町)の井出寺に橘氏の氏神としてまつったのが創祀。のちたびたびその鎮座地を移したが,仁明天皇のとき託宣により,天皇の母檀林皇后(橘嘉智子)により現在地に移され,皇后みずからまつったのが梅宮祭の起源。その梅宮祭は4月,11月の上酉日に行われ,橘氏の五位1名が勅使として奉幣のため派遣されたが,橘氏が衰えるとともに藤原氏が代わった。…

※「梅宮祭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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